「逆ピラミッド型の人口構成にどう対応して最適解を見つけるか」
これが、働き方改革の根本思考です。
これまでは、綺麗なピラミッド型の構造の中で上が下を管理する、という法則の下、会社の管理が行われてきました。
頭の中で、三角形のピラミッドを思い浮かべてください。
これまでの日本はこの三角形が綺麗に出来上がっていました。
そして次に、その三角形が上下が逆転し、「逆三角形」になったことをイメージしてください。
この形こそが、現在あるいは未来に必ず起こりうる「社会構造」なわけです。シニア層が圧倒的に増えていくというものです。
三角形の底辺が上にある状態の中で、社会構造を安定させようと思うと、つまり、下の層が上の層を支えるとしたら、下の部分の層を横に幅を広げるしかありません。そうしないと逆ピラミッドは転びます。
そこで、今いる下層の人間たちが、「一人複数役」を行うことで生産性を高め、イメージとして横に広げる必要があるのです。
このときの「一人複数役」を実現することが「働き方改革」なのです。
その際に必要となる考え方が、
「会社の規定に個人が合わせる」時代から
「個人の働き方に会社が合わせる」という時代へと
転換していくという考え方なのです。
この考えは、これまでの日本社会の構造を作ってきたシニアの方々にはなじみにくいものです。
「それでは社員を管理ができないじゃないか」と思うはずです。
でも、それが正ピラミッド社会の思考であり、これから向かう逆ピラミッドの思考との根本的な違いになるのです。
僕は個人の働き方に会社が合わせても、会社は成り立っていくと考えています。
そして近い将来、以下のような現象が起こります。
というより「すでに起こっている未来」ですね。
●副業OKの会社が続出
●在宅勤務もOKの会社が続出
●主婦のシェアワーキングのさらなる推奨
●女性の勤務環境の大幅な改善(再就職・カムバック制度など)
●フリーエージェント制度
●学生起業の推奨(教育・支援活動)
●海外の方を海外で育て、労働力を借りて生産性を上げる。
●これまで以上に「個人事業」「起業」への拍車がかかる。
つまり「今以上、社会の生産性を上げるために、限られら人数で何ができるか、そしてどのようにしたらよいか」を考えたらいいわけです。
これが「働き方改革」の根本とジパングは見ています。
上記のような考え方をベースにして、これからの政策や社会現象を見ると、とてもわかりやすいと思います。
また、上記のような考え方を取り入れる会社が伸びていくことも観察してみてください。